【福知山線脱線事故15年】慰霊式なき4・25 安全への誓い新た

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事故現場にある追悼施設で、慰霊碑に一礼するJR西日本の長谷川一明社長=25日午前7時31分、兵庫県尼崎市(代表撮影)

事故現場にある追悼施設で、慰霊碑に一礼するJR西日本の長谷川一明社長=25日午前7時31分、兵庫県尼崎市(代表撮影)

 兵庫県尼崎市で平成17年4月、乗客106人が死亡し562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故は25日、発生から15年となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年は事故後初めて追悼慰霊式が中止。事故現場に整備された「祈りの杜(もり)」には、遺族らが感染防止のため個別に時間をずらして訪れ、静かに祈りをささげた。

 この日午前7時半には、JR西日本役員が事故現場を訪れ、犠牲者らの冥福を祈って献花。長谷川一明社長は「ご遺族や負傷者の方々のお気持ちに添えるよう、今後もしっかりと安全性の向上に取り組み、そのことを次の世代にもつなげていかなければならない」と語った。

 昨年初めて追悼慰霊式が開催された祈りの杜だが、今年は20~30日は多くの人が訪れることが予想されるため閉鎖。希望する遺族や負傷者のみ、事前予約をすれば入場できるようにしていた。また入場せずに、現場近くを訪れる人もいた。

 一人娘の中村道子さん=当時(40)=を亡くした藤崎光子さん(80)は「(新型コロナが不安で)今までずっと家にいたが、この日ばかりは現場にいて、娘と一緒に事故発生時刻を迎えたいと思った」と話した。

 一方、1両目で重傷を負った木村仁美さん(36)と同じく1両目で重傷を負った福田裕子さん(36)はともに、車で現場付近の駐車場まで訪れ、現場を遠く見つめた。木村さんは「長いようで短いし、短いようで長い15年だった」と振り返り、福田さんは「短時間だけでも黙祷(もくとう)できたらと思い来た」と話した。

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