小泉進次郎環境相、存在感低下に調整力不足 宰相へ道半ば

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新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、屋外会見を行う小泉進次郎環境相=7日午前、国会内(奥原慎平撮影)

新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、屋外会見を行う小泉進次郎環境相=7日午前、国会内(奥原慎平撮影)

 政府が新型コロナウイルスの感染拡大阻止に取り組む中、小泉進次郎環境相が存在感を発揮できずにいる。環境省のテレワークや時差出勤を率先して進めるが、持ち前の発信力を生かせず埋没している感がある。“本業”の気候変動対策でも根回し不足が露呈し、閣内で不評を買った。「ポスト安倍」への道はまだまだ険しそうだ。

 「廃棄物の収集作業員はマスクを用いて顔の粘膜を守り、手洗いや手指の消毒を心がけてほしい」。小泉氏は24日の記者会見で医療廃棄物の処理業者らに感染予防を呼びかけた。

 小泉氏は早くから感染予防に乗り出していた。国内の感染者数が10人に満たない1月下旬、新宿御苑などに消毒液配布の徹底を指示し、環境省として万全を期す構えだった。だが、2月中旬に政府の対策本部会合を欠席して後援会の会合に出席。これが国会で批判され、みそをつけてしまった。

 小泉氏はその後、テレワーク需要を見越して国立公園内で休暇を活用して仕事する「ワーケーション」や、ウェブ通話を活用して意見交換を図る「ウェブ飲み」を提唱してきた。だが、感染者の増加に伴い、西村康稔経済再生担当相や加藤勝信厚生労働相に加え、同年代の大阪府の吉村洋文知事らが連日メディアに登場し、相対的に存在感が低下している。

 課題ともいえる「調整不足」もあらわになった。

 小泉氏は1月下旬の記者会見で、政府がベトナムで建設支援する石炭火力発電所の建設計画が、政府の定める輸出支援要件に合致しないと異論を唱えた。だが、エネルギー政策を所管する経済産業省側と十分な調整がなく、インフラ輸出政策を担当する菅義偉官房長官の不評を買った。

 その輸出支援要件をめぐる関係省庁間の協議について2月下旬に発表した際には、経産省側と調整して決まった内容を超えて発言。梶山弘志経産相は一時、小泉氏からの電話に出ないほど激怒したという。

 最近周囲に「コロナ収束後の社会を見据えた政策の打ち出しを考えている」と語る小泉氏。自民党ベテランは「危機状態でこそ政治家は本領が試されるが、小泉氏はまだまだ。いい勉強になったのではないか」と話している。(奥原慎平)

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