フジテレビの深夜帯で放送されたCX-horrors作品「ホラーアクシデンタル」(三木康一郎監督、2013年)と、同局が運営する動画配信サービス、フジテレビオンデマンド(FOD)で配信されている「ホラーアクシデンタル2」の2作品がハリウッドでリメイク化。ショートコンテンツに特化した米国の動画配信サービス、Quibi(クイビ)で配信(時期は調整中)される。
同作品は、心霊や祟りといった日本古来のホラーではなく、またゾンビや超常現象といったオカルトとも違い、ありふれた日常生活に潜む恐怖や人間の狂気をスタイリッシュなタッチで描いたネオジャパニーズホラーである。
作品とハリウッドをつなぐマッチメーカー役となったのは、アミューズの北米子会社であるアミューズグループUSA。同社とフジは、エグゼクティブプロデューサーとして作品に参加する。
ハリウッド版の制作を手掛けるのは、映像スタジオ「ガンパウダー&スカイ」。監督・脚本に映画「スノーホワイト」(12年)「トゥームレイダー」(18年)で脚本として参加したエバン・ドーハティーら実力派のスタッフが集結する。
そして、ハリウッド版はドリームワークスを創業したジェフリー・カッツェンバーグ率いるクイビで配信。サブスクリプション型の短尺動画配信サービスで、最高品質の映像コンテンツを10分程度の尺で展開していく予定だ。
ドーハティー監督は「ホラーではありがちな手法を一切使わず、とても不気味でユニークな作品に仕上がっている。このシリーズをアメリカ向けにアダプトできることを光栄に思う。またクイビはこのような画期的なストーリーテリングに対し、これ以上にないほどぴったりなプラットフォーム」と話している。
企画した同局の大辻健一郎さんは「東京発の本作がハリウッドの実力派クリエイター達によってどのような作品になるのか楽しみ。また、世界から耳目を集めるクイビで配信する作品として着目していただいたことを光栄に思います」と語った。
(産経デジタル)