ドイツ銀行は27日までに、中核的自己資本比率が一時的に目標を下回る恐れがあると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気悪化で、資金繰りに苦しむ中小企業などへの金融支援を優先するという。
銀行は金融危機などで損失が生じても耐えられるだけの自己資本を蓄積するよう求められている。ドイツ銀は、普通株や利益剰余金などで構成される中核的自己資本比率の目標を12・5%以上に設定している。今年3月末時点では12・8%とわずかに上回っていた。
ドイツ銀は2020年1~3月期決算の概要も公表し、最終利益が6600万ユーロ(約77億円)だったと発表した。詳細な決算は29日に発表する。(共同)