【カイロ=佐藤貴生】シリア北西部アフリンの中心部で28日、爆発物を積んだとみられるトラックが爆発し、少なくとも40人が死亡した。アフリンはトルコと連携するシリア反体制派の民兵部隊が支配下に置いており、シリア人権監視団(英国)によると同部隊のメンバー6人も死亡した。
トルコ国防省は、シリアの少数民族クルド人の民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)の犯行だとして非難した。
現場は商店街で、イスラム教のラマダン(断食月)のなか、断食明けの日没後の食事の準備などのために多数の人が訪れていたもよう。米国務省のオルタガス報道官は「こうした卑劣な行為は許されない」とする声明を出した。
トルコのエルドアン政権は、YPGは独立を掲げる自国内の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と一体だとして敵視しており、昨年10月に越境攻撃を行った。