韓国・ソウル近郊の京畿道利川にある物流倉庫の工事現場で29日に起きた大規模火災について、韓国メディアは30日、完工前の倉庫内にはスプリンクラーなどの消火設備が不十分だったと報じた。30日未明までに38人の死亡が確認されており、被害拡大の要因になったとみられる。
建物は地下2階、地上4階建ての冷蔵用の倉庫で、6月末に完工を予定していた。地下2階でエレベーター設置作業中に出火したとみられる。
火災により発生した有毒ガスが短時間で建物全体に広まり、現場にいた人の多数が逃げ遅れたもようだ。
消防当局は、屋内の工事現場で溶接作業などをする際に必要な引火防止措置が取られていたかどうかについても調べる方針。(共同)