人気コスプレイヤーの「トール」さん(@heavypoint_tony)がX(旧:Twitter)に投稿した『鬼滅の刃』の悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)のモノクロコスプレ写真が、SNS上で大きな話題を集めています。その驚異的な再現度と、どこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな雰囲気は、見る者に「本当に実在したかのような感覚」を与え、瞬く間に拡散されました。
「実在の偉人」を思わせる圧巻の再現度
この悲鳴嶼行冥のコスプレは、キャラクターそのものの迫力だけでなく、まるで歴史上の人物が写真に収められたかのような「実在感」が特徴です。SNSでは「歴史的資料を拝見しているようです」「歴史上の偉人感が凄いです!!」といった絶賛の声が相次ぎ、そのクオリティの高さが大きな注目を集めました。今回、ご本人である「トール」さんに、この圧巻のコスプレがどのようにして生まれたのか、その制作秘話を伺いました。
SNSで「実在感」と絶賛された『鬼滅の刃』悲鳴嶼行冥のモノクロコスプレを披露する「トール」さん
コスプレ活動のきっかけと多様な挑戦
「トール」さんがコスプレを始めたのは約6年前、友人から大阪・日本橋で毎年開催される「日本橋ストリートフェスタ」に誘われたことがきっかけでした。以来、その体格を活かして、『呪術廻戦』の東堂葵、『ブラッククローバー』のヤミ団長(ヤミ・スケヒロ)、『刀剣乱舞』の蜻蛉切(とんぼきり)など、様々な人気キャラクターのコスプレに挑戦しています。また、ディズニーランドのハロウィン仮装期間にも毎年参加するなど、幅広いコスプレ活動を展開しています。
悲鳴嶼行冥への深い共感とこだわり
『鬼滅の刃』との出会いは、友人から自身に似ているキャラクターがいると勧められたことから。作品を読み進めるうちに、物語はもちろんのこと、悲鳴嶼行冥というキャラクターの魅力に強く惹かれ、彼のコスプレを決意したといいます。これまでに悲鳴嶼行冥のコスプレは10回以上行われており、額の傷やアイラインといったメイクの細部にも、普段メイクに慣れない中で試行錯誤を重ね、徐々に完成度を高めていったと語ります。
制作における苦労や工夫も多々あったようです。特に、髪の毛を地毛で表現するため、イベントの2日前から自分でカットして調整するのが非常に大変だったとのこと。さらに、悲鳴嶼行冥の特徴的な白いメッシュのカラーコンタクトは、取り扱い店舗が少ないため、常にストックを確保するようにしているなど、細部にわたる徹底したこだわりが、今回の「実在感」溢れるコスプレを生み出しました。