英ニュースサイト、インディペンデントは29日までに、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って開いた社内会議に、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の記者が無断で侵入していたと報じた。
記者は会議中に内容をツイッターで発信。その後、会議参加者を情報源とする記事も出した。FTは事実関係を調べる一方、記者を停職にしている。
会議はインディペンデントの幹部らが23日、新型コロナウイルスの影響による給与削減などについて社員に説明するため開いた。FT記者の社用メールアドレスで登録されたアカウントを使い、16秒間参加した形跡が確認された。約5分後、匿名で参加してきたアカウントが、記者の携帯電話と関連があったことも後に分かったとしている。
同サイトは、記者が英夕刊紙イブニング・スタンダードのビデオ会議にもアクセスしていたとの見方を示している。
ズームは新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が広がる中、利用者が増えている。(共同)