オランダ花売り上げ80%減 外出規制で需要しぼむ





オランダ・ホンセラースデイクの花卉卸売市場近くに廃棄された花=3月(ロイター)

 世界最大の花の輸出国オランダが、新型コロナウイルス対策の外出制限で「前例のない打撃」を受けている。多くの国で花屋が開店できなくなった上、結婚式も誕生日パーティーもなくなり、花卉(かき)類の売り上げは激減。同国が誇る世界一の花卉卸売市場ロイヤル・フローラ・ホランド(RFH)の3月後半の売り上げは80%以上減少した。

 欧州最大の農業生産者団体COPA・COGECA(本部ブリュッセル)は4月、欧州内外で花卉需要が80%近く減少したとの推計を発表。欧州連合(EU)に花卉産業への救済措置を求めた。

 春は母の日などがあり、業界が1年で最も活気づくが、そのど真ん中を新型コロナが直撃。農家はオランダの象徴、チューリップなど大切に育ててきた数え切れないほどの花を廃棄した。(共同)



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