[ワシントン 31日 ロイター] – ベセント米財務長官は31日、トランプ政権の関税措置の影響を示唆する自動車大手フォード・モーターの赤字決算を「特異なケース」として、さほど重要視しない考えを示した。
フォードが30日発表した第2・四半期決算は、最終損益が3600万ドルの赤字だった。同四半期に8億ドルの関税コストを計上したほか、関税措置が通期業績に及ぼすマイナス効果の予想上限を従来の25億ドルから30億ドルに引き上げた。
ベセント長官はCNBCとのインタビューで、フォードが大型トラック製造で、鉄鋼でなくアルミニウムを使用していることが要因と指摘。政権が今夏引き上げたアルミ関税が「大きな打撃となっている可能性があり、この点についてカナダと交渉する」と語った。フォードに「いろいろな事情があったのだろう」という見方も示した。