駅弁、旅行者減で存続危機 宅配や通販強化も「限界」





淡路屋の「ひっぱりだこ飯」
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 鉄道旅行のお供として親しまれる駅弁を扱う業者が存続の危機に陥っている。新型コロナウイルスの感染拡大で旅行や出張を控える動きが強まっているためだ。宅配やインターネット通販を強化する動きもあるが、「このままの状態が続けば早々に限界を迎える」との声も出始めた。

 タコつぼ風の陶器にマダコやアナゴ、季節の野菜を盛り込んだ「ひっぱりだこ飯」などを販売する淡路屋(神戸市)は、新神戸駅や神戸駅など駅構内に入る全店舗が臨時休業を迫られ、売り上げが大幅に落ち込んだ。最近になって5000円以上の注文などを条件にネット通販の送料を無料にする「自宅で駅弁!旅気分!」キャンペーンを始めた。「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒(横浜市)も、3000円以上の注文を対象にした無料宅配サービスの範囲を広げた。

 いずれも好調だが、店頭販売の落ち込みをカバーするまでには至っていない。



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