2日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、英航空機エンジン大手ロールスロイスが最大8000人の削減を検討していると報じた。従業員全体の15%程度に当たる。航空機大手が新型コロナウイルスの影響に伴う需要減に対応するため、減産に踏み切っているのが響いた。
報道によると、英国やドイツ、シンガポールの従業員が削減対象となる可能性がある。ただ経営側と労働組合の協議は始まったばかりで、最終的な実施内容は決まっていない。
航空業界では、英ブリティッシュ・エアウェイズや欧州格安航空会社(LCC)大手ライアンエアなどが人員削減を検討。感染拡大を防ぐため実施されている移動制限に伴う旅客需要減の影響が広がっている。
航空各社は運航の大幅な縮小で業績が悪化。米ボーイングや欧州エアバスといった航空機メーカーからの機体引き取りを先送りしている。(共同)