トランプ米大統領は6日、2月に発効した対中貿易協議の「第1段階」合意に関し、中国が順守しているかどうかを「注視している」と述べた。米政権は中国に対し新型コロナウイルスの世界的感染拡大の責任を追及する構えを示しており、圧力をさらに強める思惑がありそうだ。
トランプ氏は、中国が約束した米農産品の巨額購入の履行状況を「今後1、2週間で報告できるだろう」と記者団に説明した。中国の新型コロナへの初期対応をめぐり、報復措置として検討する追加関税に関しては「今は話したくない」と言及を避けた。
中国は第1段階合意で、農産品や工業品など米国からの輸入を2年で2000億ドル(約21兆2000億円)増やすと約束。ただ新型コロナで企業活動が停滞し、中国が合意を達成するのは難しいとみられる。(共同)