富田林署逃走事件で有罪 樋田淳也被告、部分判決 大阪地裁堺支部


 大阪府警富田林署で平成30年、接見室のアクリル板を壊して逃走したとして、加重逃走や窃盗などの罪に問われた無職、樋田淳也被告(32)の区分審理で大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)は8日、加重逃走について有罪の部分判決を言い渡した。

 被告は計21件の事件で起訴され、堺支部はうち加重逃走など18件について裁判官だけで区分審理。今後、強盗致傷など3件を裁判員裁判で審理し、7月に量刑を含めた判決を言い渡す。

 公判で被告側は「逃走したことは認めるが、アクリル板は第三者が壊した」として、逃走罪にとどまると主張していた。

 起訴状などによると、被告は強制性交容疑などで逮捕、勾留された富田林署で30年8月12日夜、接見室で弁護士と面会後に隔離用のアクリル板を金属製の枠から脱離させて逃走。その後、大阪府や香川県、愛媛県や山口県で自転車や食料品を盗んだなどとしている。



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