ラマダン折り返し点 中東諸国コロナで明暗くっきり

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ボランティアによる食事の配給に並ぶエジプトの人たち。マスク姿の人は見られない=4月27日、カイロ(ロイター)

ボランティアによる食事の配給に並ぶエジプトの人たち。マスク姿の人は見られない=4月27日、カイロ(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】日の出から日没まで飲食が禁じられるイスラム教のラマダン(断食月)が折り返し点を迎え、中東諸国では新型コロナウイルスの感染封じ込めをめぐり明暗が分かれている。感染者や死者が増えている国では、正しい知識の普及の遅れや「自粛疲れ」で濃厚接触の機会が増えている可能性がある。一方、外出制限は反政府デモや犯罪の減少をもたらすなど、各国の政治や社会にも影響を及ぼしている。

 多くの中東諸国では今年のラマダンは4月24日から5月23日まで。日没後の夕食の買い出しなどのため1年で最も消費が多い時期に当たり、多くの国がラマダン入りの前に夜間の外出禁止の開始時刻を遅らせるなど、制限を緩和した。

 夜間の外出制限を一部緩和したエジプトでは今月8日、1日当たりの新たな感染者数が495人と最多を記録。ラマダン前の先月中旬、3千人台前半だった感染者の総数は約8500人に跳ね上がり、死者の総数も500人台に乗った。

 首都カイロ市街では日中、素手で握手したりマスクを外してほおを寄せ合ったりする人々の姿がいまもみられる。カイロに住む主婦(30)は「夜間の外出禁止を逆手に取り、夜通し知人や友人の家で過ごして朝になってから帰宅する人もいる。皆、感染が拡大した当初よりも気が緩んでおり、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の必要性も十分に理解されていない」と話した。

 エジプト政府当局者は先月末、「ワクチンができるまで新型コロナと共存せざるを得ない」とし、半月ごとに情勢に応じて措置を見直す方針を示した。だが、民衆に発言の真意が伝わっているかは不透明だ。

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