米紙USAトゥデー(電子版)は11日、米国などの新型コロナウイルス感染は「集団免疫」獲得まで事態が収束せず、秋以降に第2波が襲った場合、現時点で感染を抑えた韓国などが打撃を受けるとの米研究者の見方を伝えた。
感染症の権威として知られるミネソタ大のマイケル・オスターホルム教授が同紙の取材に答えた。ワクチンが開発されない限り、人口の60~70%が感染する集団免疫獲得まで感染は止まらないと指摘。現時点で米国の感染率は5~20%であり「ほど遠い」と述べた。
第2波の被害が最も深刻だった1918年のスペインかぜを引き合いに、現在の感染は初期段階にすぎず「本当の打撃は(感染の)ピーク時に来る」と強調、韓国など現時点で比較的、感染を抑えている国は第2波に「攻撃されやすい」との見方を示した。(共同)