財務省が13日発表した3月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比32・1%減の1兆9710億円だった。5年9カ月連続で黒字を維持した。訪日外国人客の急減で旅行収支の黒字は245億円と大幅に悪化した。
経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1031億円の黒字。輸出は12・2%減の6兆1974億円、輸入は4・2%減の6兆943億円だった。旅行や貨物輸送を含むサービス収支は720億円の黒字だった。
海外投資で生じた利子や配当の動向を表す第1次所得収支の黒字は4・0%減の2兆609億円だった。