尹錫悦罷免と李在明無罪破棄…国民の力は共に民主のようにはしなかった【記者手帳】


【写真】「尹錫悦罷免をお祝いします」

 しかし国民の力は違った。党執行部は直ちに「残念だが、憲法裁判所の決定を謙虚に受け入れる」とした上で「与党としての役割を果たせなかったことに責任を痛感する」とのコメントを発表した。責任ある政党として憲法裁判所の判決を尊重するしかなく、また自分たちと意見が違う国民世論も意識せざるを得ないからだ。国民の力関係者は「われわれも本当に悔しい。少なくとも国民の顔色をうかがうふりだけでもするしかない」と述べた。

 これとは対照的に共に民主党は大法院判決に対し「司法の決定を尊重する」と言った形だけの言葉もなかった。逆に当事者である李在明(イ・ジェミョン)大統領候補が「それは何でもない。一時的なハプニングだ」と語った。被告が裁判所の判決を無視したのだ。李在明候補は「国民の意向が最も重要だ」として支持層をあおっている。

 共に民主党は1955年以来70年の歴史を常に誇っている。これまで大韓民国民主化に貢献した功績も決して小さくはない。しかし共に民主党の歴史に今のような無差別弾劾で行政を無力化し、裁判に承服せず司法をひざまずかせようとしたことはなかった。これら全てが「李在明の共に民主党」となったことで起こっているのだ。憲法機関を無視し、意見が異なる国民は全く意に介さない政党が、果たして国民の選択を受けられるか気になるところだ。

イ・スルビ記者



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