ブラジル保健省は16日、国内の新型コロナウイルス感染者が23万3142人、死者が1万5633人になったと発表した。いずれも中南米最多で、感染者数はスペインを上回り、世界4位となった。死者数は世界6位。
新型コロナ感染症を「ただの風邪」と呼ぶ右翼ボルソナロ大統領は、感染対策より経済を優先。トランプ米大統領が治療に勧めているが評価が定まっていない抗マラリア薬の使用にも固執し、今月15日には自分の意に沿わない保健相をわずか1カ月間に2人目となる辞任に追い込んでいる。
感染者数は2日連続で、前日から約1万5千人増えた。検査が追いついておらず、感染者、死者ともに実際の数は政府発表を大きく上回るとみられる。(共同)