【中国観察】階段一方通行、オンラインも並行… 3カ月半ぶり再開にこぎつけた北京日本人学校

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11日朝、再開した北京日本人学校で、感染対策のため校門前で間隔をあけて並ぶ生徒ら(三塚聖平撮影)

11日朝、再開した北京日本人学校で、感染対策のため校門前で間隔をあけて並ぶ生徒ら(三塚聖平撮影)

 政府主導で経済・社会の正常化を急ぐ中国で、学校の再開の動きが進んでいる。新型コロナウイルスの流行に伴って休校を余儀なくされてきた北京の日本人学校も、5月11日に約3カ月半ぶりに登校再開に漕ぎ付けた。ただ、再開できたのは中学3年のみで、「階段の一方通行」や「昼食時のおしゃべり禁止」といった感染対策を徹底。新型コロナという未曽有の事態の中で、中国の教育現場でも感染の再流行リスクをにらんだ難しい対応が求められている。(中国総局 三塚聖平)

■求められた厳しい防疫体制

 「3カ月分、友達と話すのを楽しみにしていました」

 11日朝、北京日本人学校の校門前で寺師麻結さん(14)がマスク姿でうれしそうに話した。同校は新型コロナの影響で、1月下旬から休校を続けていた。

 再開にあたっては、北京市朝陽区教育委員会などから防疫体制の徹底を求められた。登校前には体温測定を行い、発熱者が出た場合の隔離室も設けた。校内ではマスクを着用し、すれ違いを避けるため階段を一方通行に。昼食時の座席は全員前向きにしておしゃべりも禁じた。防護服やゴーグルなども校内に用意している。栗本和明校長は「朝陽区教育委員会などから、日本人が考える以上に厳しい対応を求められた」と対策の大変さを話す。

■大勢の生徒が北京に戻れず

 栗本校長は、久しぶりに生徒を迎えて「やはり教師としては子供が学校に来るのは心からうれしい」と語ったが、それと同時に「半面で不安もある」と複雑な心境を述べている。

 それというのも正常化には程遠い状況にあるからだ。北京市当局により登校再開を認められたのは中学3年の生徒のみ。北京市は4月下旬に高校3年の授業を始めるなど段階的に再開を進めており、中学では3年以外の学年は再開時期が決まっていない。

 また、日本人学校ならではの特殊な状況もある。渡航制限で日中間の往来が難しくなったことにより、一時帰国している日本から北京に戻ることができない生徒が大勢いるのだ。中学3年の生徒は15人いるが、再開初日に登校することができたのは9人だけだった。同校では4月下旬からオンライン授業を行っているが、日本にいる生徒のためオンラインも並行して続けることを決めた。

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