【北京=三塚聖平】中国商務省は18日、オーストラリア産の大麦が不当に安い価格で中国で販売されているなどとして追加関税を掛けると発表した。反ダンピング(不当廉売)関税と、不当な補助金を相殺する関税とを合わせて計80・5%を上乗せする。期間は19日から5年間。
商務省は発表文で、国内の大麦事業者からの申請を受けて2018年から調査を行ってきた結果で、「国内産業が実質的な損害を受けた」と説明。ただ、新型コロナウイルスに関して中国とオーストラリアの対立が深まっており、今回の措置も中国による牽制(けんせい)措置の一環だという指摘もある。