麻生太郎財務相は19日の記者会見で、令和3年度予算編成で各省庁から受け付ける概算要求の期限を8月末から1カ月延長し9月末にすると表明した。税制改正要望や、財政投融資に関する要求も同様に扱う。麻生氏は「(各省庁が)当面は新型コロナウイルスの対応に専念してもらう必要がある」と説明した。
財務省は例年、7月に予算編成のルールを示す概算要求基準を決め、各省庁の要望を8月末まで受け付けている。各省庁は現在、新型コロナの追加経済対策実施に向けて2年度第2次補正予算案の編成作業を進めており、通常の期限ではこうしたコロナ対応の作業に支障が出る恐れがあった。
麻生氏は「政府、与党、地方など多くの関係者の作業負担を極力減らさないといけない」と指摘し、概算要求基準もできる限り簡素なものにすると述べた。