検察現職・OB、黒川氏を批判「信用失墜」 能力惜しむ声も

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東京高等検察庁が入居する中央合同庁舎第6号館A棟=21日午前、東京都千代田区(川口良介撮影)

東京高等検察庁が入居する中央合同庁舎第6号館A棟=21日午前、東京都千代田区(川口良介撮影)

 東京高検の黒川弘務検事長(63)が、週刊文春で報じられた賭けマージャン問題の責任をとって辞表を提出したことを受け、法務・検察やOBからは「検察の信用を失墜させた」「脇が甘かった」などと厳しい意見が上がった。一方で「政権に近い」とささやかれながら、積極的な捜査指揮で力を発揮してきた黒川氏の辞職を惜しむ声も聞かれた。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されていた5月1、13日の2回、黒川氏が賭けマージャンをしていたことは21日、法務省の調査で確認された。

 ある検察幹部は「勤務外の私的な行為とはいえ、(緊急事態宣言下で)なぜ我慢できず1度ならず2度もマージャンをしたのか。自分がどのような立場か分かっていなかったのか」と非難。さらに「検察庁法改正案などで組織全体が難しいかじ取りを迫られる中、発覚したらどうなるか考えられなかったのか。怒りを通り越してあきれてしまう」と突き放した。

 別の幹部も「緊急事態宣言が出てから夜は飲食店が閉まっていたので、自分と同じように他の幹部らもまっすぐ帰宅していると思っていた」とし、「まさかマージャンとは。検察の信用を完全に失墜させてしまった」と声を落とした。

 1月末の閣議決定で黒川氏の定年が延長されたことに批判的だった検察OBは「本来は定年延長を拒否してでも辞めるべきで、辞職が遅すぎた」と強調。「(黒川氏の辞職で)政治に翻弄されない本来の検察のスタイルに戻っていくのであればいいことだ」と話した。

 一方、今回の問題を批判しながらも、これまでの黒川氏の実績や能力を惜しむ声もあった。

 ある幹部は「検事長という立場であり、辞職は避けられない」と前置きした上で、東京地検特捜部が現職国会議員を約10年ぶりに逮捕した統合型リゾート施設(IR)をめぐる汚職事件を指揮するなど、「周囲で黒川氏の能力に疑いを持つ人はいない」と強調。「これまでも着実に仕事をして成果を上げてきたのに」と辞職を残念がった。

 検察OBの弁護士も「脇が甘かったとしか言いようがない」としつつ、「これまで法務・検察組織に多大な貢献を果たしてきたことは事実だ」と評価。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の逃走を手助けした米国人2人が20日に米当局に拘束されたことを挙げ、「黒川氏の指揮だからこそ実現したとも言えるのではないか」と話した。

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