カタール、高い感染率 中東初のサッカーW杯に懸念

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 人口約280万人の中東カタールで、新型コロナウイルス感染者数が27日までに4万8千人を超えた。人口10万人当たりの感染者数は約1700人となり、感染者数が最も多い米国の約3倍。世界でも突出して高い。2022年に中東初のサッカーワールドカップ(W杯)開催を控え、深刻な懸念材料だ。

 ただ死者は計30人で死亡率は低い。検査総数は約20万件に上り、政府は感染増は検査拡充の結果だと強調している。

 カタールではW杯で使うスタジアム建設が急ピッチで進められてきた。人口の約9割を占める外国人には工事従事者も多く、感染拡大が準備の進捗に影響を及ぼす可能性がある。首都ドーハでは5月下旬、賃金未払いに対する外国人労働者の異例の抗議デモがあったとも伝えられた。

 政府は公共の場でのマスク着用に関する厳格な規定を発表。違反者には3年以下の禁錮刑や最大20万カタール・リヤル(約590万円)の罰金を科すとしている。(共同)

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