コンベンション施設「Gメッセ群馬」が6月1日オープン 県内の社会経済回復に期待





定例会見で説明する山本一太知事=27日、県庁(柳原一哉撮影)

 群馬県の山本一太知事は27日の定例会見で、コンベンション施設「Gメッセ群馬」(高崎市)を6月1日に開所すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大に対する緊急事態宣言の全面解除や30日に予定される県独自の警戒レベルの引き下げに加え、政府による夏の観光キャンペーンの効果で県内の社会経済活動の回復が期待される。

 Gメッセ群馬は当初、4月18日の開所を予定。約3万人が参加するオープンイベントのほか、東京五輪聖火リレーの到着会場としても利用される予定だったが、感染拡大により開所そのものが延期されていた。

 山本知事は会見で、「県が持つコンテンツを全国に発信する舞台装置として最大限活用していく」と語った。

 県によると、令和2年度の予約件数はもともと194件あったが、感染拡大を受けてキャンセルなどが相次ぎ、今月22日時点で展示会やコンサートなど107件に激減。稼働率は展示ホールが目標の65%に対し約33%、メインホールが同55%に対し30%と低迷する見込みだ。

 ただ、山本知事は事業環境が冷え込む中で「思ったより健闘している」と強調。県の指針に基づき感染防止対策を講じながら利用を促していくとした。

 また、緊急事態宣言の全面解除に伴い、政府は観光需要を喚起する「Go To キャンペーン」を7月下旬にも展開する。

 全国的に人気が高い県内温泉地でも旅館などが休業を余儀なくされただけに、山本知事は「8月から本格的に(県内へ)来てくださいと言えるようになればいい」と期待感を示した。



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