緊急事態宣言の外出自粛で交通量が激減するなどした首都高速道路で、高速走行する「ルーレット族」が横行している問題で、道交法違反(速度超過)の疑いが持たれている男ら4人が、月数回の頻度で定期的に周回を繰り返していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。4人全員が緊急事態宣言中に走行していた疑いがあることも判明。警視庁は同日、同法違反容疑で4人を書類送検した。
書類送検されたのは、東京都日野市の私立大学生の男(21)ら4人。警視庁交通執行課によると、大学生の男は、緊急事態宣言発令中の4月26日深夜、首都高都心環状線を法定速度を58キロ超えて走行したとされる。
足立区の会社員ら22~25歳の男3人も、同月25日や今年1月13日、昨年11月2日の深夜や未明、同様に法定速度を50~80キロ以上超過して首都高を走行していたとされる。
4人は、違法な改造車で月数回の頻度で周回を繰り返し、全員が首都高の交通量が減った緊急事態宣言発令中も高速走行していたとみられるという。「自粛の気晴らしに来た」「首都高が閑散としていると聞いて走りに来た」などと供述しているという。