米アメリカン航空が、管理部門の従業員の3割を削減することが分かった。約5千人に相当する。新型コロナウイルス感染症の流行で業績が悪化しており、大規模なリストラが不可避と判断した。28日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。
米航空各社は米政府の支援を受け経営破綻の懸念は遠のいたが、航空需要の回復には数年かかる見通しだ。アメリカン航空は従業員向けの書簡で「近い将来、規模を小さくする必要がある」と説明した。支援の条件として9月末まで雇用維持を求められており、10月以降に削減を行うとみられる。パイロットなどに対象が広がる可能性も示唆した。
米CNNテレビによると、ユナイテッド航空やデルタ航空も同様に大規模な人員削減を予定している。(共同)