【世界の論点】蔡政権の2期目始動 台湾「対米関係深め立場改善を」 中国「軍事威嚇 米は抵抗できず」

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台湾の台北市で行われた就任式を終えて手を振る蔡英文総統(左)=5月20日(台湾総統府提供、AP)

台湾の台北市で行われた就任式を終えて手を振る蔡英文総統(左)=5月20日(台湾総統府提供、AP)

 台湾の蔡英文総統が2期目の政権を始動させた。中国が「台湾独立」派とみなす民主進歩党の蔡氏は米国から外交、軍事の両面で支援を受ける。一方、米台の動きを警戒する中国は、台湾への威嚇となる軍事活動を活発化させている。5月20日の就任演説で中国を刺激する表現を抑えた蔡氏の政策に関し、台湾メディアの賛否は分かれた。中国メディアは蔡氏を「二枚舌」などと批判し、軍事対立の悪化も辞さない姿勢で米国を牽制(けんせい)している。

 ≪ポイント≫

・対米関係を緊密にし台湾の立場の改善を

・憲法改正推進は台湾の未来に大きな爆弾

・就任演説は4年前に比べて二枚舌が進化

・中国が軍事解決を決心すれば抵抗不可能

台湾 対米関係深め立場改善を

 台湾の与党、民主進歩党に近い大手紙、自由時報は5月20日にスタートした2期目の蔡英文政権について「国家としての栄光を台湾にもたらすべきだ」と翌日の社説で、期待を寄せた。

 「新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)に伴い、世界情勢がますます複雑化している今は、台湾の存在感をアピールする良いチャンスだ」と同紙は指摘した上で、「米国との関係をさらに緊密にし、外交空間を広げて、国際社会で孤立している台湾の立場を改善すべきだ」と蔡氏に注文を付けた。

 同紙は別の記事で、蔡氏が就任演説で中国との関係について多く語らず、「平和」「対等」「民主」「対話」の四原則を繰り返したことを高く評価した。「蔡氏の自信の表れである」とし、今の台湾にとって重要なことは「民主主義を深化させ、安全保障を強化して、産業の発展と社会の安定を維持することに重きを置くことだ」と主張した。

 蔡氏の総統1期目について「効果のある感染症対策で高い支持を得て、国際社会の台湾への認知度を高めた」と振り返った。経済を重視する姿勢を示した2期目については、半導体や医療、再生エネルギーなど6分野の産業に力を入れることについて、「台湾に多くのチャンスをもたらす」と評価した。一方で、蔡氏が1期目で達成できなかった「司法改革」にもっと力を入れるべきだとも強調した。

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