財務省が1日発表した今年1~3月期の法人企業統計(速報値)は、金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比32・0%減の15兆1360億円で、4四半期連続のマイナスだった。下落幅はリーマン・ショック後の09年7~9月期(32・4%減)以来、10年半ぶりの大きさ。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞が響いた。
売上高は3・5%減の359兆5572億円で、3四半期連続のマイナス。19年10月の消費税増税に、新型コロナが追い打ちとなった。政府は今年4月に発令した緊急事態宣言を5月に解除したが、感染再拡大への不安から本格的な経済活動の再開にはほど遠く、4~6月はさらに悪化している可能性がある。
一方、全産業の設備投資は4・3%増で、2四半期ぶりのプラスとなった。