任期満了に伴う東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)で、立憲民主党が独自候補の擁立を見送り、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)を支援する方針を固めたことが2日、分かった。野党内には、新型コロナウイルス対応にあたる小池百合子知事の対抗馬擁立に慎重論もあったが、不戦敗を避けるため、先に出馬表明した宇都宮氏に乗ることにした。
立民内ではこれまで、参院東京選挙区選出の蓮舫副代表や、れいわ新選組の山本太郎代表らが候補に浮上したが、擁立は難航していた。
宇都宮氏については、共産党が支援に積極的な一方、国民民主党は支持を受ける連合が小池氏と良好な関係を維持していることもあり、慎重論が根強い。立民内にも共産色が強まることに批判的な声もあり、主要野党の足並みがそろうかどうかは見通せない。