【北京=三塚聖平、ワシントン=塩原永久】中国民用航空局は4日、新型コロナウイルス対策として週1往復に限定している航空会社の中国と海外とを結ぶ航空路線を一部緩和すると発表した。中国入国後のPCR検査で陽性となった搭乗客が3週続けて0人だった場合は、その航空会社の同じ路線を週2往復に増やすことを認める。
同措置は8日から始める。陽性の搭乗客が5人に達した場合は、その路線を1週間の運航停止にするといった措置も導入する。
米政府は3日、中国の航空会社が運航する米国向け民間機の飛来を16日から禁止すると発表していた。中国が米航空会社の中国向けの運航再開を認めないことへの対抗措置だった。中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は4日の記者会見で、「双方が問題を解決するため、障害を作り出さないよう望む」と米側に注文した。