【緊急解説】米ロ首脳会談の成果は?国際情勢ウォッチャー「トランプ大統領のビジネスマンとしての本能が勝り、停戦は二の次に」


【映像】米ロ首脳会談を終え今後の情勢についての解説

━━共同会見をどう見た?

「米ロ首脳会談は2時間半以上になった。実は食事会も予定されていたが、それはなくなった。その意味では予想よりも短い会談だった。内容としては、停戦に関わるころはゼロだと言っていい。プーチン大統領とトランプ大統領は経済面での進展を強調しているので、米ロの二国間関係においては、経済問題やデジタル分野での協力などは話し合いが進んだ一方で、停戦についてはおそらくゼロだったのだろう」

━━停戦については?

「トランプ大統領はゼレンスキー大統領にも電話をすると言っていたので、次もプーチン大統領と会談をやるのだと伝えるのだろう。だが、ウクライナとの停戦に関わることについては、記者会見を見た限りでは、一歩も進んだとは思えない印象だ」

━━米ロ間での経済的な話とは?

「会談は三者会談だった。アメリカ側はルビオ国務長官、ウィトコフ特使、ロシア側はラブロフ外相とウシャコフ大統領補佐官が話し合った。このほかにもアメリカ側は記者会見の場に、ベッセント財務長官やラトニック商務長官も来ている。つまりアメリカとしては最初からロシアと何らかの形で経済協力の問題を話し合う姿勢があったのだろう。内容的にはおそらく宇宙開発や北極での開発協力、デジタル面での協力だと思われる」

━━そもそもなぜトランプ大統領が仲介を?

「トランプ大統領は『停戦をする』『自分が戦争を止める大統領なんだ』と国内外に発信しているが、実はロシアと話し合う中で、アメリカにとってはロシアとの関係を深くしていった方が、今後は得だと判断した。ウクライナ戦争のように停戦が難しい場合、停戦に関わるよりも、経済協力を進めた方が、アメリカにとっては得だと、ビジネスマンとしての本能的な判断が勝った。ウクライナの停戦が二の次になっているのではないかと思う」



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