意見述べなかった青葉容疑者 出廷の狙いは何か

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勾留理由開示手続きを終えた青葉真司容疑者を乗せ、京都地裁を出る車両。ブルーシートがかけられ、姿は確認できなかった=9日午後、京都市中京区(永田直也撮影)

勾留理由開示手続きを終えた青葉真司容疑者を乗せ、京都地裁を出る車両。ブルーシートがかけられ、姿は確認できなかった=9日午後、京都市中京区(永田直也撮影)
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 京都アニメーション放火殺人事件で逮捕された青葉真司容疑者(42)は9日の勾留理由開示手続きで、自らの意見を述べなかった。「身体や生命の安全に関わる」と弁護人が勾留取り消しを求めるような状態にもかかわらず、あえて出廷したのは何のためか。「捜査側への牽制(けんせい)」「逮捕・勾留への問題提起」。刑事司法に詳しい識者はさまざまな見方を示す。

 「容疑者の状態を世間にアピールすることで、捜査側に慎重さを求めながら牽制する狙いもあるのではないか」。刑事事件に詳しい元大阪地検検事の亀井正貴弁護士はこう指摘する。

 36人が死亡するなど、平成以降最悪の放火殺人事件。亀井弁護士は「死刑求刑が見込まれる事件でもあり、こうした弁護側の動きは検察側にとっては織り込み済みだろう」とも話した。

 一方、甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は「ストレッチャーに横たわる容疑者を前に、逃亡や罪証隠滅の相当の理由があると説明する裁判官の姿は茶番劇にすぎない」と述べる。弁護側の狙いは容疑者の意見陳述ではなく、「凶悪犯罪の犯人は逮捕・勾留されるべきだという、勾留を処罰の先取りと捉える傾向に疑問を投じる意味があったのでは」と推測した。

 勾留理由の開示手続きは、逮捕後の容疑者が初めて公の場で意見を述べる機会になることがある。これまでの事件でも注目を集めてきたが、「容疑者側のパフォーマンスの場」との見方も存在する。

 会社法違反(特別背任)などの疑いで逮捕された日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告は昨年1月、東京地裁で開かれた勾留理由開示の手続きで「無実だ。不当に勾留されている」などと自らの主張を展開。その後、保釈中にレバノンに逃亡した。

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