2025年参院選で14議席を獲得し、旋風を巻き起こした参政党。その中でも、激戦の東京選挙区で2位当選を果たした「さや氏」への注目が高まっています。当選後、参政党のウェブサイトで本名が「塩入清香(しおいり さやか)」であることが公表され、同時に夫である音楽家・塩入俊哉氏との「略奪婚疑惑」が報じられ、本人がこれを否定する騒動に発展しました。
当選後の注目と報じられた「略奪婚疑惑」
さや氏が参議院議員に当選し、その背景にはこれまでの多岐にわたる活動がありました。特に、ジャズ歌手としてのキャリアは多くのメディアで取り上げられています。公の場での顔と、過去の活動から垣間見える素顔とのギャップが、世間の関心を集める大きな要因となっています。特に、報じられた「略奪婚疑惑」については、さや氏本人が強く否定しており、その真偽が注目されています。
ジャズ歌手時代の知られざる一面:「魔性の人」と評された人気
さや氏は議員となる以前、ジャズ歌手として活動していました。5〜6年ほど前、彼女が歌を披露していた横浜のジャズバーのママは、当時のさや氏について以下のように語っています。
「見た目は華やかで歌も上手くて、すごく人気があった。声もちゃんと出る子でしたね。ジャズというよりは、クラシック寄りかな。横浜では結構有名だったと思う。どこでライブをしても、お客さんをいっぱいにしていたし。熱狂的なファンもいたと思う。ジャズシンガーとしては、あんまりいないタイプだったんですよね。まず、とにかくフレッシュで、アイドルみたいな感じの見た目も本当に可愛かったし、誰に対してもちゃんと話しかける。ファンサービスが丁寧だった。そこがやっぱり人気の理由だったと思いますよ。私のなかでは『魔性の人』って感じね」
この証言は、さや氏が単なる歌手としてだけでなく、人々を引きつけるカリスマ性を持っていたことを示唆しています。その人気ぶりは、ライブハウスを満員にし、熱心なファンを獲得するほどだったといいます。
参政党で注目を集めるさや氏、かつてのジャズ歌手としての顔。
急な公演キャンセルとジャズバーとの「縁切り」
ジャズバーのママは、さや氏が当時から現在の夫である塩入俊哉氏と共演していたことも明かしています。しかし、ある出来事を境に、さや氏がこのジャズバーに出演することはなくなったといいます。
「塩入さんが急に出られなくなった日があって、そうしたら、さやが急に『私も出ません』って言ってきたの。出られないなら代役を用意するのがこの世界の常識なのに、それもせずに穴を開けた。カチンときて縁を切っちゃいました」
この件について、週刊ポストの取材に対し、さや氏は「ご記載の事実はありません。主観的事実のみの取材根拠に基づく虚偽事実の掲載はお止め下さい」と全面的に否定しています。選挙戦最終日には「みんなのお母さんにしてください!」と絶叫し、当選を勝ち取ったさや氏ですが、ジャズバーのママとの言い分は真っ向から食い違う形となりました。
結論:食い違う証言が示すもの
今回の報道は、当選を果たし、新しい政治家としての道を歩み始めた参政党のさや氏に、過去の活動と人間関係が新たな形でスポットライトを当てていることを示しています。ジャズ歌手時代に「魔性の人」と評されるほどの人気を集めた一方で、あるジャズバーのママとの間には出演を巡る深い溝があったという証言。これに対し、さや氏本人は事実無根だと主張しており、両者の言い分が大きく食い違っています。公衆の面前で「みんなのお母さん」を掲げた現在の姿と、過去の活動における人間模様の間に存在する隔たりが、今後さらに議論を呼ぶ可能性を秘めています。
参考文献
- 週刊ポスト2025年8月15・22日号