5月企業物価2・7%下落 新型コロナで原油安影響


 日銀が10日発表した5月の国内企業物価指数(平成27年平均=100、速報)は前年同月比2・7%下落の99・1だった。下落率は3年7カ月ぶりの大きさで、前年実績を3カ月連続で下回った。新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界経済の減速で原油価格が落ち込んだことが影響した。

 全744品目のうち509品目が上昇し、223品目が下落した。品目別では原油安により石油・石炭製品が36・7%下がった。店舗の休業で食材価格が崩れ、農林水産物が2・2%低下した。一方で窯業・土石製品は2・7%、金属製品が2・3%それぞれ上昇した。

 円ベースの輸入物価指数は17・6%下がり、輸出物価指数も6・5%下落した。消費税増税の影響を除いた国内企業物価指数は4・1%下落した。前年同月を下回るのは4カ月連続となる。



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