【長野放送・アナウンサーコラム】 「高校生の青春を応援したい」 松山航大


 「新型コロナ」の影響で、高校スポーツでは、夏の全国高校野球選手権大会や、全国高校総体(インターハイ)が中止になりました。晴れ舞台に立つ自分を夢見て青春をかけてきた高校生にとっては大変辛く、特にラストイヤーの3年生を思うとやるせない気持ちになります。

 高校総体の中止が決まった後、会員制交流サイト(SNS)上で、放送部に所属するある高校生の投稿を見つけました。「開会式でアナウンス担当するはずだったが、それがかなわないことが悔しい」。プレーする選手たちへ目が向いてしまいがちですが、大会には多くの人が関わっていて、それぞれに思いがあることを痛感しました。

 毎年夏から秋に開催されている全日本吹奏楽コンクールも中止に。3月のアンサンブルコンテストの中止を受けて取材した長野東高校の吹奏楽部が、「夏のコンクールに向けて」と話していただけに、とても切ない気持ちになりました。

 目標に向けて努力を重ねてきた高校生たち。行き場のないエネルギーを、何らかの形で表現できる場をつくることはできないか。ひたすら考えたい。



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