方言サミット来年度に 宮城・気仙沼、感染懸念


 文化庁は12日、宮城県気仙沼市で11月7、8日に予定していた本年度の「危機的な状況にある言語・方言サミット」を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染防止が理由。来年3月で東日本大震災から10年となるのに合わせ、継承が難しくなっている被災地の方言を紹介しようと企画されており、来年度に改めて同市で実施する方向で調整している。

 文化庁によると、高齢の参加者が多いため感染した場合のリスクが高く、共催する気仙沼市がイベント開催を自粛している点も考慮した。

 サミットは消滅の危機に直面している離島の方言やアイヌ語などを知ってもらおうと、平成27年度から毎年度開催。今回は、津波や原発事故の被害を受けた青森から茨城までの太平洋沿岸の5県から、方言の普及や継承に取り組む個人や団体を招き、民話などを披露してもらう予定だった。



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