15日付の韓国主要紙は、日本の世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を紹介する「産業遺産情報センター」の展示内容に関し、強制労働をさせられた朝鮮半島出身者の被害が明確に説明されていないと指摘した。強制労働被害者への適切な措置を取るとする世界文化遺産登録時の約束違反だとも批判した。
韓国紙の反発は「軍艦島」と呼ばれる端島炭坑(長崎市)の展示に集中した。
保守系大手紙の朝鮮日報は1面で、展示は過酷な条件下での強制労働を否定する内容だったとし「最悪の韓日関係を今よりさらに危うくする悪材料となり得る」との見方を伝えた。リベラル系紙、ハンギョレも展示は「歴史歪曲(わいきょく)」と報じた。
14日に東京で同センターの展示が報道関係者向けに公開された際、韓国取材団も参加していた。(共同)