野党、内閣不信任案出せず 初動失敗、対決見送り

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大島理森衆院議長(右から5人目)へ国会の会期延長を求める申入れを行う野党各党の国対委員長=17日午前、国会内(春名中撮影)

大島理森衆院議長(右から5人目)へ国会の会期延長を求める申入れを行う野党各党の国対委員長=17日午前、国会内(春名中撮影)

 今国会で立憲民主党などの野党は安倍晋三内閣への不信任決議案の提出を見送った。新型コロナウイルス対応が求められる中、閉会中の委員会開催を通じた議論の継続を優先した形だが、野党内には「与党にプラスになる決着だ」と批判的な意見もある。

 可決されれば衆院解散や内閣総辞職に直結する不信任決議案の提出は野党の常套(じょうとう)手段だ。通常国会では平成27年から昨年まで5年連続で提出。国会最終盤の「風物詩」だったが、17日は静かな会期末となった。

 野党が対決姿勢を見送った背景には、国会前半に初動で失敗したことがある。新型コロナの感染が拡大し始めている間に「桜を見る会」の問題などを追及し、支持者からも感染症対応を優先すべきだと批判を浴びた。

 その後はコロナ対応を中心に安倍政権を攻め、終盤は「持続化給付金」の事務委託などの問題に照準を絞った。一方で、令和2年度第1次、第2次補正予算に立民や国民民主党は賛成し、協調姿勢も見せた。

 立民の安住淳国対委員長は17日、「(国会の)延長がベストだが、次善の策として委員会開催を野党側として了解した」と述べた。ただ、野党内には「閉会中の委員会開催は与党として痛くもかゆくもない」(立民若手)との声もくすぶる。報道各社の世論調査で内閣支持率は下落傾向にあるにもかかわらず、立民などの支持率は伸び悩み、世論の支持は広がっていない。(田村龍彦)

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