【シネマプレビュー】「今宵、212号室で」


 大学教員のマリアは、結婚して20年になる夫とパリのアパルトマンで2人暮らし。夫には内緒で浮気を重ねていたが、ある日バレてしまう。夫婦げんかから逃れるため、マリアは一晩だけアパルトマンの真向かいのホテルの212号室で過ごすことに。そこに20年前の夫や元カレたち、夫の初恋相手も訪れてきて、不思議な一夜が幕を開ける。

 キアラ・マストロヤンニが、コケティッシュなマリアを軽やかに演じている。大人のためのラブ・ストーリーで、酸いも甘いもかみ分けた人こそ、この面白さに気づくに違いない。

 19日から東京・Bunkamuraル・シネマ、7月3日から大阪・テアトル梅田などで全国順次公開。1時間27分。(啓)

★★★☆

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)



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