2030年リヤド万博開催国サウジアラビア:イメージを覆す観光の魅力と現代都市の素顔

2025年大阪・関西万博が盛況のうちに閉幕し、多くの日本人が次の国際博覧会に目を向けています。特に「伏兵」として注目を集めたサウジアラビアのパビリオンは、次期登録博開催国であるリヤドへの関心を高め、「サウジアラビアって観光で行けるんだっけ?」という疑問が聞かれるようになりました。実は、サウジアラビアは近年、観光に非常に力を入れており、従来のイメージを覆す魅力に満ちた国として注目されています。本記事では、筆者の実体験も踏まえ、サウジアラビアが秘める観光ポテンシャルと、その現代的な素顔をご紹介します。

意外な観光大国サウジアラビア:イメージとのギャップ

サウジアラビアと聞いて、多くの日本人が抱くイメージは、「アラブの石油王」「敬虔なイスラム国家」「どこまでも広がる砂漠」、あるいは「アラビアのロレンス」といったものでしょう。これらのイメージが完全に間違っているわけではありません。王国制であり、国土の大半は広大なアラビア砂漠に覆われています(ちなみに「アラビアのロレンス」のロケ地は隣国ヨルダンです)。

しかし、現代のサウジアラビアは、決してラクダが主役の後進国ではありません。2030年リヤド万博の開催予定地となる首都リヤドは、人口750万人を擁する近代的な大都市。高層ビル群が林立し、最新の日本車や韓国車が行き交う片側4車線のハイウェイが縦横に走っています。さらに、第2の都市ジェッダでは、完成すれば世界一となる高さ1000mを超える高層ビルが建設中であり、その先進性と発展ぶりは目覚ましいものがあります。壮大な自然景観もその魅力の一つであり、写真のエレファントノーズのようなユニークな地形も訪れる者を魅了します。

サウジアラビアの観光地アルウラにある、象の鼻のような形をした奇岩エレファントノーズ。広大な砂漠の自然景観を示す。サウジアラビアの観光地アルウラにある、象の鼻のような形をした奇岩エレファントノーズ。広大な砂漠の自然景観を示す。

観光への扉:渡航手続きと安全な旅行

サウジアラビアへの渡航は、以前よりも格段に容易になっています。入国にはe-Visa(電子査証)が必要ですが、これはオンラインで簡単に取得可能です。個人旅行での訪問も可能ですが、秘境系の旅行会社がサウジアラビアを巡るツアーを多数企画しており、特に初めての訪問で不安がある場合は、こうしたツアーを利用し、ビザ取得も旅行会社に任せるのが安心でしょう。

渡航を検討する際は、必ず日本の外務省が提供する「危険・スポット・広域情報」や「安全対策基礎データ」で、現地の治安状況、宗教や文化の違い、持ち込み禁止物などの最新情報を確認し、安全対策を万全にすることが重要です。

結論

大阪・関西万博から次へと続く国際博覧会の流れの中で、サウジアラビアは単なる中東の石油大国というイメージを超え、現代的で多様な魅力を秘めた観光デスティネーションとして急速にその存在感を高めています。高層ビルがそびえ立つモダンな都市、手つかずの壮大な自然景観、そして世界を変える可能性を秘めた次世代のプロジェクトの数々。2030年リヤド万博を機に、新たな旅の目的地としてサウジアラビアを検討してみてはいかがでしょうか。そこには、あなたの想像を遥かに超える感動が待っているかもしれません。

参考文献

  • 外務省 海外安全ホームページ: サウジアラビア
    • 危険・スポット・広域情報
    • 安全対策基礎データ
  • [元記事URLをここに記載]
    • (例: https://news.yahoo.co.jp/articles/ec435f19a19e82eb303db11b6822e3beffd1259