【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は23日、国営テレビで演説し、新型コロナウイルスの影響で失職した人や子供を持つ家庭に対する支援の延長を表明した。また、政権の新型コロナ対策により「数万人の命が救われた」との認識も示した。
ロシアは24日、「国民的行事」と位置付ける第二次世界大戦の対ドイツ戦勝を記念する軍事パレードを実施する。翌25日からは、プーチン氏の2024年以降の大統領続投を可能にする憲法改正の是非を問う国民投票(7月1日投開票)の期日前投票が始まる。
プーチン氏には、国民投票前に国民への支援策を表明することで求心力を高め、高い投票率と賛成率を得て改憲を実現させる思惑があるとみられる。