「ジャズのまち」宇都宮 生演奏配信で支援

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カメラの前で生演奏を披露する高橋幹夫さん(右)ら=11日夜、宇都宮市東塙田のビートクラブスタジオ

カメラの前で生演奏を披露する高橋幹夫さん(右)ら=11日夜、宇都宮市東塙田のビートクラブスタジオ

 新型コロナウイルスの影響でコンサートの自粛が続き、苦境に立たされている宇都宮市のミュージシャンを支援しようと、宇都宮ジャズ協会は動画投稿サイト「ユーチューブ」で生演奏を無料配信している。同協会は「ぜひ自宅でジャズの音色を堪能し、収束後に足を運んでほしい」と話している。

 「毎日どこかの店舗で生演奏が楽しめる」をコンセプトに、市内17のバーやライブハウスで生演奏を行ってきた「ジャズのまち」宇都宮。しかし、4月以降はほぼすべてのライブが中止となり、市内で活動する約30人のプロミュージシャンは演奏の場を失った。

 ジャズの本場・米国での活動経験もあるドラマーの高橋幹夫さん(61)は「先のことを考えると気持ちが落ち込んでしまう。必ずまた演奏できる日が来ると信じるしかなかった」と、自粛生活を振り返った。演奏での収入は絶たれ、少人数を相手にレッスンを行って生活をやりくりしてきたという。トランぺッターの鈴木義正さん(45)も「演奏することが悪なのではないかと思うこともあった」と複雑な胸中を吐露した。

 こうした厳しい状況にあるミュージシャンの活動の場を作ろうと、同協会はユーチューブでの生演奏配信を企画。1日につき2バンドが市内のライブハウスで演奏し、その様子を生配信している。11日に行われた配信では、4台のカメラの前で高橋さんが心地よいリズムを奏で、鈴木さんも別のバンドで柔らかな音色を響かせた。

 動画には「かっこいい」「待ってました」といったコメントが寄せられ、50人以上が視聴。高橋さんは演奏後に「お客さんの歓声がないので難しさはあったが、落ち着いて演奏できた。人数を限定するなどして、少しずつライブも再開できれば」と語った。鈴木さんも「配信であろうと、いつも通り楽しんで聴いてほしい。もちろんお客さんの目の前で演奏するのが1番だが、これも新しいライブの形かもしれない」と、配信に可能性を見いだしていた。

 生演奏は25日午後7時~8時40分にも配信。ユーチューブ上の同協会のチャンネルからアクセスできる。配信された動画を後から視聴することも可能だ。

 また同会は合わせてミュージシャンを支援するための基金も設置しており、協力を呼びかけている。詳細は同会のホームページ(https://www.ujazz.net/support.html)で確認できる。(根本和哉)

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