東京都は1日、新型コロナウイルスの感染者が5月25日の緊急事態宣言解除後最多の67人となることを確認した。1日あたりの新規感染者が50人を超えるのは6日連続。近隣3県の神奈川、千葉、埼玉でも都で感染したとみられる感染者が続出し、危機感が広がる。都内の感染者は緊急事態宣言解除以降、20~30代が増えており、若者がクラスター(感染者集団)の中心となっているのが特徴だ。
1都3県の感染者は6月25日からの1週間でも連日、全国の7割以上を占める。横浜市ではホストクラブで32人が感染。一部のホストはクラスターが生じた東京都新宿区のホストクラブでも働いていた。千葉県の感染者でも、複数の感染者が出た都内での会食に参加していた例があった。
緊急事態宣言解除前後で都内の感染者の年代別の比率は大きく変容した。5月26日~7月1日では20、30代が全体の約7割を占め、その比率は5月25日以前の2倍に。夜の街に関連する若者が都県の境をまたぎ、感染を拡大させている実態が浮かび上がってきた。
7月1日の67人の都内感染者のうち、池袋エリアでの感染者は同一店舗での集団感染11人を含む13人に。池袋は埼玉県との往来が特に多いとされる。「東京由来」の感染者を警戒する埼玉県の大野元裕知事は1日に東京都の小池百合子知事と協議。小池氏は「これからも情報交換を行い、夜の街への注意喚起を連携して取り組んでいく」と語った。