赤羽一嘉国土交通相は3日の記者会見で、高速道路のETC専用化に向け、クレジットカードを持たない人への対策を検討する考えを示した。専用化されると、現金払いでは高速道路を利用できなくなってしまうためで「大変重要な論点だ。必要な対応を検討する」と述べた。
国交省は、料金所の現金払い向け有人ブースの廃止を進め、将来はETC専用への完全移行を目指している。
料金所係員とドライバーが現金をやりとりすると新型コロナウイルス感染の恐れもあり、赤羽氏は「新たな生活様式の観点から(専用化を)議論していく」と説明。
一方、ETCはクレジットカード会員向けに発行されるカードを使うのが一般的だ。クレジットカードなしで利用できる仕組みもあるが一定の保証金が求められ、専用化には対策が不可欠となる。