大雨特別警報を警報に切り替えの見通し 「引き続き安全確保を」





建物が水浸しになった人吉市内=4日午前、熊本県人吉市(読者提供)
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 熊本、鹿児島両県に発令されていた大雨特別警報をめぐり、国土交通省と気象庁が合同で記者会見を開き、特別警報が警報に切り替わる見通しだと明らかにした。今後の降水量などを基に判断する。ただ、熊本県を流れる球磨川が氾濫し、今後も水位が高い状態が続くため「油断することなく自治体の避難勧告などに従って身の安全の確保を」と呼びかけた。

 大雨特別警報が発令されている熊本、鹿児島の一部では4日早朝にかけて猛烈な雨が降ったが、昼にかけて収まってきたという。

 ただ、熊本県を流れる球磨川で氾濫が発生。道路の冠水や安否不明者が出ているとの情報もある。

 国交省によると、球磨川下流の萩原水位観測所(熊本県八代市)では、午前5時過ぎから川の水位が氾濫危険水位を超えた。10時現在の予想で午後2~3時ごろまで氾濫危険水位より高い状態が続く見通しとなっており、国交省の担当者は「氾濫が続くと堤防が決壊する恐れもある。最大限の注意を払い、水位の状況や自治体の避難情報を確認してほしい」と話した。

 特別警報 警報の発表基準をはるかに上回る大雨や大津波などが想定され、重大な災害が起こる恐れが著しく高まった場合、最大級の警戒を求めるために気象庁が発表する。大雨の場合、集中豪雨や台風で数十年に1度の規模の降水量になるなどと予想された時に発表する。ただし発表時には既に災害が起きた後の可能性もある。大雨のほか、暴風、高潮、波浪、大雪、暴風雪、地震、津波、火山噴火の9種類ある。



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