【東京都知事選】静観の自民、視線は来夏の都議選

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 東京都知事選で再選が確実な情勢となった小池百合子氏=5日夜、東京都新宿区
 東京都知事選で再選が確実な情勢となった小池百合子氏=5日夜、東京都新宿区
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 無所属現職の小池百合子氏が再選を確実にした5日投開票の東京都知事選で、独自候補の擁立を見送った自民党は選挙戦を静観する一方、同日投開票が行われた4選挙区の都議補選では党幹部らが応援に駆け付けるなど対照的な対応をとった。党都連は既に来夏の都議選を見据えるが、その結果は国政選挙にも影響を及ぼすことがあるだけに、小池氏と手を組めなかった知事選の影響を懸念する声も出ている。

 「小池知事が再選を果たすことができ、安堵(あんど)している」

 自民党都連会長の鴨下一郎元環境相は5日夜、党本部で記者団にこう述べ、小池氏の再選を祝った。

 ただ、党が今回の都知事選で独自候補を擁立できず、「推薦」なども見送ったことで、都連関係者には選挙期間中、党員から「誰に投票すればいいのか」と苦悩の声も寄せられた。

 党幹部は「本気で候補者を探した形跡が見られない」と冷ややかに指摘する。一方で、都連幹部は「新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない中、争いを持ち込んでも都民のためにはならない」と振り返った。

 都連が目指すのは、「天王山」と位置付ける来夏の都議選での都議会第一党奪還だ。このため、前回平成29年の都議選で小池氏が率いた地域政党「都民ファーストの会」に惨敗した自民党は、今回の補選を都議選の前哨戦とみて重要視してきた。

 それでも、圧倒的な知名度と発信力を誇る小池氏を前に、関係性を危惧する声も漏れる。都議会で小池氏と対峙(たいじ)してきた自民党都連の一部には、都知事選で小池氏を支援することで関係修復を目指す動きもあった。

 今回の都知事選で、都連の足元を見るかのように小池氏は政党の推薦を受け付けなかった。都連幹部は「前回都議選は“小池ブーム”での当選ばかり。勝算は十分」と息まく。一方で、関係修復に動いた別の幹部は「小池氏と手を握れなかった時点で終わりだった。今のままでは、来年は厳しい戦いになる」と声を落とした。

(今仲信博、広池慶一)

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