【ニューデリー=青木佐知子】インド西部アーメダバードで6月に起きた印航空大手エア・インディア機の墜落事故を巡り、印調査当局は12日、暫定報告書を公表した。離陸直後にエンジンへの燃料供給スイッチが切られ、推力などが低下したとの見方を示した。
スイッチが切られた原因は明らかにされておらず、引き続き調査するとしている。操縦室内の音声記録によると、操縦士の一人が「なぜスイッチを切ったのか」と尋ねると、もう一人が「切っていない」と答えるやりとりがあった。発言者は明らかにされていない。
6月12日に発生した事故では、インドや英国籍などの乗員・乗客241人のほか、地上で巻き込まれた19人の計260人が死亡した。墜落したのはアーメダバード発ロンドン近郊のガトウィック空港行きで、機体はボーイング「787―8」だった。