【パリ=三井美奈】フランスで次世代通信規格「5G」整備の安全審査を行う政府機関、国家情報システムセキュリティー庁(ANSSI)のプパール長官は、参入を目指す仏大手企業に対し、中国の華為技術(ファーウェイ)製品の「使用を避けるよう促した」と明らかにした。仏経済紙レゼコー(電子版)の6日のインタビューで述べた。華為製品を完全に禁止はしない方針も示した。
プパール氏は「華為たたきや中国への人種差別をしているわけではない。欧州製品は、欧州外の製品と危険性が同じではないということだ」と述べた。フランスは昨年、5G整備の安全性をめぐる新法を成立させ、参入をめざす通信業者にANSSIの安全審査を義務付けた。