阪神電鉄は6日、尼崎車庫(兵庫県尼崎市北城内)の敷地内で6月22日、試験走行中の電車が車止めに衝突して乗り上げ脱線した事故は、ブレーキ操作の遅れが原因だったと発表した。速度を制御する装置などに異常はなかった。
同社によると、電車は乗り入れている山陽電鉄の車両で、阪神社員ら4人が乗車。リニューアルした車両の性能を確認する試験をしていた。運転していた同社車両部員の50代男性が軽いけがをした。車庫は復旧作業が続いている。
車止めは敷地の端にあり、6両編成の先頭車両が乗り上げた。すぐ脇には歩道があった。